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小澤書房

[新刊]『碁将棋名順事件』(Kindle本)

『碁将棋名順事件』表紙カバー

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本書は元文2年(1737)に起きた「碁将棋名順事件」の関連資料集です。

収録資料は古記録『元文二年 碁将棋名順記録』を中心に以下の3点。

(1)安藤豊次「元文の波瀾」
(2)囲碁四家署名の古記録『元文二年 碁将棋名順記録』
(3)『大岡越前守忠相日記』元文2年分から

(1)は現在の事件認識の元になっている資料、(2)(3)は同時代史料です。

“又例の通、宗看発端と相見へ”――三代宗看 vs. 囲碁四家!

「名順」とは江戸城中での席次席順のこと。

家/家業の格が象徴されますが、元文元年時は次の通り。

1. 本因坊 2. 伊藤宗看 3. 安井仙角 4. 林門入 5. 井上因碩
6. 大橋宗桂 7. 大橋宗民 8. 安井春哲 9. 林門利 10. 伊藤看寿

翌元文2年、囲碁家上位であるこの名順を伊藤家三代宗看が改めようとします。

しかし、囲碁側が見るところ、それは将棋好きの寺社奉行・井上河内守、松平紀伊守もグルの策謀。

囲碁四家は誓紙まで交わして結託し、対抗していきます。

“私共先祖…不絶被召出、御夜詰等相勤申候”――将軍と徹夜で対局!

(2)では江戸時代初期の、こんな牧歌的な関係も語られています。

こうした細部の記述にもぜひご注目を。

囲碁家がここに記した「碁所」と「将棋所」の大きな違いとは?

“何とぞ如先規碁将棋御引分ケ被成下候様”――分裂もやむなし!

古記録は一級の歴史ノンフィクション。

古来の「名順」を守るため、囲碁家はどのような手段にでたのか。

現在伝えられるような「大岡裁き」は本当にあったのか。

一字一句に想像をふくらませながらお楽しみください!

価格:300円
Kindle(キンドル)版/縦組
1版:2014/8/24

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